ケース -過去事例

過去に実際に起きた事例をケースとして取り上げ、今日のELSI的視点から検討を加える

「ELSIの理解」の項で記したように、ELSIに対応するためにはこうすればいい、といった万能の方法論はありません。一方で、私たちや私たちが属する組織の活動は待ったなしです。日々様々な活動を社会の中で行っています。その活動の時々で、「正しく」行動するための判断が求められます。

そうした判断を適切に下すために、仮想事例に対するケーススタディの実施を通した事前の思考実験が重要である旨を「ケース -仮想事例」の項で記しました。もう一つ、自分と同様の活動を行う組織が過去実際に直面した類似事象を対象に今日のELSI的視点から検討を加えてみる、こうした作業により培われる思考経験も、求められる判断の拠り所になると考えます。いはば、過去事例に対するケーススタディの実施です。

このため過去実際に発生した事象をケースとして取り上げ、今日のELSI的視点から様々な検討を加えます。過去に実際に起きたことは再び起きる可能性があります。そうした際の行動のベースとなる社会規範は時代が下るに従って大きく変化しています。過去の事象に対し今日的な社会規範からの検討を加えることで、同様の事象に対するより適切な対処を目指します。

過去事例-1 カネミ油症事件

1968年(昭和43年)、日本で発生した「カネミ油症事件」は、戦後最大級の食品公害の一つとされています。法的(Legal)、社会的(Social)、そして倫理的(Ethical)な視点から事件に関係した企業の責任が問われました。

もちろんこの当時、ELSIという言葉や概念が存在していたわけではありません。しかし、今日的な意味でのELSI的視点からの検討のあり方を考える上で、非常に参考となる事例となることから、ここで紹介することとします。

もちろん、関係した企業の諸「責任」の有無を判断する意図はありません。過去に実際に発生した事案を事実に基づいて紹介することで、ELSI的視点からの検討の糧にできればと考えています。

過去事例-2 知らぬ間に北朝鮮と共同研究

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